業界人が解説!スマホ充電器を6つに分類|あなたにおすすめなのはリチウム?ワイヤレス?AC?

充電器・バッテリー

スマートフォンの充電器は大きく分けて6つのタイプに分別できます。
どういったタイプの充電器を購入しようか悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしてください。

それでは、それぞれの特徴を分かり易く解説していきます!

リチウムバッテリー・タイプ

リチウムバッテリー例

内蔵されているリチウムバッテリーに対し、あらかじめ充電をしておくことで外出先などでも使用できるタイプの充電器です。

移動しながら充電ができるため、モバイルバッテリーといわれる類に該当します。

購入前に知っておきたいこと

商品本体の入力口から充電を行い、繰り返し使用することが可能です。
商品にもよりますが、内蔵されているリチウムバッテリーは500~1,000回程度繰り返し充電が可能です。

メーカー推奨の充電回数を超えると、蓄電可能容量が目減りしたり、予期せぬ事故につながる恐れがありますので取扱説明書などをよく読んでおきましょう。
基本的に内蔵されているリチウムバッテリーを交換することはできません。

商品量産時に満充電にしてから出荷をするメーカーもあるかもしれませんが、倉庫や店頭で保管されている間に自然放電が進みます。
そのため、購入して直ぐに使うには蓄電容量が不足している可能性もあります。
そういった場合は購入者が一度充電を行ってから使用することになります。

普及率が増加していることもあり、ネット通販やコンビニ、家電量販店、スーパー、ドラッグストアなど、今となっては様々な場所で購入することができます。

こんな方におすすめ!
・外出が多い人
・旅行や出張などが多い人
・スマホの使用頻度が高い人

2019年2月1日より、PSEマークのないリチウム式のモバイルバッテリーは一切の販売ができなくなりました。

詳しくはPSEマークとは?の記事をご参照ください。
・PSEマークとは?モバイルバッテリー購入前に知っておきたい電気用品安全法

リチウムバッテリー(AC付き) ・タイプ

先述で紹介したリチウムバッテリーと基本構造は同じです。
相違点は、商品にACプラグが付いているかどうかです。
リチウムバッテリー自体を充電する際、ご家庭のACコンセントから蓄電できるタイプの充電器です。

リチウムバッテリーをACコンセントにセットするだけで充電ができるため、蓄電時の利便性が高いです。
ただし、ACコンセントが付いているため、どうしても商品サイズが通常のリチウムバッテリーと比較し大きくなりがちです。

乾電池・タイプ

乾電池例

内蔵されている乾電池を活用し、外出先などでも使用できるタイプの充電器です。
こちらも移動しながら充電器ができるため、モバイルバッテリーといわれる類に該当します。
商品にもよりますが、内蔵されている乾電池を交換することで、繰り返し使用することも可能です。

購入前に知っておきたいこと

内蔵されている乾電池の本数は商品によって様々です。
小容量だと3本、大容量だと6本の乾電池が搭載されていたりします。
最新のスマホを充電しようとなると、4本~6本前後搭載されている乾電池式の充電器でないと十分な蓄電は難しくなってきています。

また、出力容量も乾電池に依存するため、リチウムバッテリー式と比較すると低出力の商品が存在します。

乾電池には電池推奨期限というものが設定されています。
電池推奨期限内であれば、乾電池メーカーのスペックをその期間内発揮できます。
そのため、電池推奨期限内であれば購入者が自然放電などを心配する必要はありません。
ただし、電池推奨期限が過ぎていないかどうかというチェックは、購入前にしっかりとしておきましょう。
大抵の商品にはパッケージに電池推奨期限が表記されています。
電池推奨期限が表記されていないような商品はおすすめできません。

モバイルバッテリーの類では歴史も古く、長年に渡り市場で生き残っています。
台風や地震などの災害発生時や、急時のスマホ充電といった緊急需要が根強い人気を生み出しています。

緊急買いがメインのため、コンビニや家電量販店、スーパー、ドラッグストアなどで取り扱っているケースが多いです。
逆に、ネット通販などではあまり売られていません。

こんな方におすすめ!
・いますぐに充電したい人
・災害や事故で停電が起きたとき
・災害に備えて事前に備蓄しておきたい人

ACコンセント・タイプ

ACコンセント例

ご家庭のACコンセントから直接スマホを充電するタイプの充電器です。
おそらく歴史的にみても最も古くから市場に出回り、いまでも欠かすことのできないカテゴリーです。

スマホを購入する際に付属品として付いてくることもありますが、一個だけだとどうしても不便なことがあります。
リビング用、寝室用など、家のあちこちに置いてある方も多いのではないでしょうか。

購入前に知っておきたいこと

ACコンセント式には、充電ケーブルが直付けされて分離できないタイプと、ケーブルを分離できるタイプが存在します。

直付けタイプは多少引っ張ってもケーブルが緩む心配が少なく、充電できていなかったという事象が起きずらいメリットがあります。
分離タイプはケーブルを変えて充電ができるため、お好みの長さのケーブルを選んでカスタマイズすることができます。

また、iPhoneとAndroidを2台持ちしている方などは、分離タイプの方が充電したい機器に合わせてケーブルを変えるだけで済むので便利です。
最近はiQOSなどの加熱式電子タバコも需要が伸びているため、ケーブルを入れ替えて充電できるタイプも人気が上がってきています。

出力ポートは1~2ポートが主流です。
最近は4ポート、6ポート、10ポート以上といった多くの出力ポートを保有する充電器も目にする機会が増えてきました。
一度に何台ものスマホや電子機器を充電したり利用する場合は、出力ポートが多ければ手間がないですね。

こんな方におすすめ!
・家やオフィスなどの充電エリアを増やしたい人
・旅行や出張などが多い人

車載・タイプ

車載例

車のシガーソケットからスマホを充電できるタイプの充電器です。
運転中にスマホで音楽を聴いたり、カーナビ代わりに使用する際に重宝します。

購入前に知っておきたいこと

商品にもよりますが、出力ポートは1~2つが一般的です。
いまとなっては2ポート出力のタイプでもコンパクト化が進み、邪魔に感じることは少なくなってきています。
そのため、家族でドライブに行く機会が多い方、スマホや加熱式電子タバコを複数台保有している方は2ポートぐらいのスペックを持ち合わせた商品がおすすめです。

ただし、最近の車にはシガーソケットが搭載されていない車種も増えてきています。
その代わりにUSBの出力ポートが搭載されており、ケーブルをセットするだけで充電が可能となります。

すぐに需要がなくなるといった可能性は低いですが、車の装備仕様コンセプトの変化が進んでいけば、需要も必然的に減少傾向を辿る可能性があります。

こんな方におすすめ!
・車の使用頻度が高い人
・家族や友人と車に乗る機会が多い人

ケーブル・タイプ

ケーブル例

充電ケーブル単体で販売されているタイプの充電器です。
このケーブルだけでスマホを充電することはできませんが、パソコンやリチウムバッテリー、ACコンセント式充電器などと組み合わせることで充電が可能となります。

ケーブルは人の手に触れる機会が多く、断線やコネクタ不良などで買い替えが必要となるケースが多々あり、市場としても回転率の高いカテゴリーとなっています。

また、いまとなってはUSBポートから充電できる場所が増加しており、ケーブルだけ持っていればスマホを充電できるようなケースも増えてきました。

購入前に知っておきたいこと

ケーブルの種類も様々です。

長さでいうと、ショートケーブルといわれる10cm長の商品から、ロングケーブルといわれる3m~5mクラスの商品も存在します。

1mや1.2mクラスのケーブル長がオールラウンドに使用でき、人気が高いです。
電車通勤時などはケーブルが長すぎると邪魔になるケースもあり、1m未満のショートケーブルを好む人もいます。
リビングなどで使用する場合は少し長めの2~3mクラスの方が利便性が高まるケースもありますので、使用する場所によって長さを変えるのもおすすめです。

また、スマホからパソコンに画像や動画などを転送する人も多いと思います。
この場合は、データ転送機能を持ち合わせた充電ケーブルを購入するとよいでしょう。
最近はあまり見かけなくなりましたが、充電しかできないケーブルもたまに見かけますので注意してください。

こんな方におすすめ!
・パソコンとスマホを同時に持ち出す機会が多い人
・ケーブルさえあれば充電できる環境が整っている人
・ケーブルの使用頻度が高く、劣化が激しい人

ワイヤレス充電・タイプ

ワイレス充電例

ここ数年で市場が賑わってきたカテゴリーです。
ワイヤレス充電器の上に置くだけで、ケーブルなどをスマホに接続しないで充電できる商品です。
iPhone8にこのワイヤレス充電機能が搭載され、一気に認知度が向上しました。

仕組みは商品によって異なりますが、スマホ充電器の世界では電磁誘導方式が多く採用されています。

「WPC(Wireless Power Consortium)」という団体が策定した「Qi(チー)」という国際規格はご存知の方も多いのではないでしょうか。
Qi規格対応の充電器とスマホには互換性があるため、専用の充電器やケーブルを使用しなくても充電することができます。

充電の度にケーブルを接続したり、ケーブルが絡まって邪魔になるといったこと悩みが解消される最新技術です。

購入前に知っておきたいこと

一昔前のワイヤレス充電器は、充電台の上の充電可能エリアが極端に狭く、うまくセッティングできないようなものもありました。しかし、いまは技術が発展し、充電台上の充電可能エリアが広くなってきた商品も数多く発売されるようになってきました。

一点注意が必要なのが、ワイヤレスという単語。
たしかにスマホと充電器の間はワイヤレスでケーブル不要です。
ただし、電源供給元となる充電台とACコンセントの間はケーブルが必要となります。
結局ケーブルを使うのかと思う方もいらっしゃるかと思いますが、さすがにこればかりはといったところでしょうか。

しかし、最近のリチウムバッテリーにはQi規格に対応した商品も発売されています。
リチウムバッテリーに然るべき蓄電がされていれば、この上にスマホを置くだけで完全ワイレス状態で充電が可能なのです。
ただし、このリチウムバッテリーに新たに充電が必要な場合は、ケーブルを接続して改めて充電する必要がありますが。

こんな方におすすめ!
・充電の度にケーブルを接続するのが面倒な人
・充電時のケーブルが邪魔に感じる人
・スタイリッシュな見た目を求める人

最後に

ここまでは充電器のタイプ別の説明をしてきましたが、さらにもう一点確認してほしいポイントがあります。

それは、スマホの充電コネクタの確認です。

コネクタはiPhone用なのかAndroid用なのかによって変わってきます。
また、Android用には「Type-C 」または「Micro USB 」のどちからかのコネクタが採用されているケースがほとんどです。
そのため、自分が持っているスマホのコネクタ種別をしっかりと把握し、適合できる充電器を選定する必要があります。

コネクタ別の説明につきましては以下の記事をご参照ください。
・スマホ充電器購入時に役立つコネクタ情報を解説!iPhone&Android

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